漢方豆知識
2022.07.04

足を見る③ ーすね毛、ゆびの毛ー

足の毛の量は人それぞれなので、多い少ないで何かを診断することはありません。

しかし、もともと生えていたものが生えなくなってくるのは、病気のサインかもしれませんよ。

漢方では髪を「血余」といい、栄養状態のバロメーターとして評価します。例えば出産後は体力が消耗して髪が抜けやすくなったり、閉経期に髪がパサパサになったりするのは、割と経験されている方も多いと思います。

足の毛はどちらかというと邪魔者扱いされることが多いので、同じ毛でも薄くなってきたらむしろ喜びたいような感じですけれども、これもやはり足に栄養が行き渡っていないことの現れ、よくない兆候かもしれません。ゆびの毛までは気にされていない方が多いと思いますので、一度チェックしてみましょう。

特に足だけが冷える方、さして冷える感じはしないのに冬に霜焼けができる方は、前回でもお話しした瘀血によって血流が悪くなっている可能性があります。細絡もセットで見られればかなり怪しいので、合わせて見てみてください。