2021.09.10

生理痛

生理痛について、まず自分のことをまず書いてみようと思います。

私は22歳で会社員になってから、初めて生理痛というものを経験しました。もう何十年も前の話でうろ覚えですが、学生時代には生理痛を知らなかったと思います。会社員になってから生理痛になったので、当時は運動不足になったせいだろうとなんとなく思っていました。直感的な考察ですが、それはそれで当たっていたと思います。(院長が脱サラで医師になった件については、別のページに記載しています)

私が勤めていた会社には「生理休暇は遠慮なく取ろう」という文化があったので、休める時には休暇も取っていました。生理休暇の取得率はホワイト企業の目安になるので、これから就職される方は希望の企業の状況を事前に調べられるといいと思います。

さて、会社を辞めて医学部に入ってからも生理痛は続いていました。30歳代ですね。割と運動もする様になったのに、なぜか授業中に限って痛む。その頃には漢方サークルに入っていましたが、サークルで作った桂枝茯苓丸(生薬を砕いて蜂蜜で練り、丸剤にしたもの)をもらってベンケースに入れておき、痛い時にかじるとよく効きました。勤務医として働くようになってからは、忙しすぎて記憶がありませんが、なぜか生理痛はなかったように思います。こんなふうに生理痛はひとりの人間の中でも移ろうし、人によって様々ですね。

当院にも生理痛の患者さんはたくさんいらっしゃいますが、初経から毎回痛い方、職場の異動をきっかけに痛くなった方、40歳頃に徐々に経血が増え、痛みを伴う様になった方、など、色々なパターンがあります。そしてもちろんパターンごとに使う漢方薬は違ってきます。生理痛の三大処方と言われるものに、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸がありますが、確かにこの3つもよく使います。今回のシリーズでは生理痛に使う漢方薬の特徴と生理痛のパターンについて、順に解説してみたいと思います。

最後に一つ。低用量ピルももちろんいい治療法ですし、漢方薬では治らなかった生理痛がピルで改善することもあります。副作用が少なく安全に使える様にもなってきました。ただ、問題は妊活に入る時に中止しなければならない、ということです。そして、ピルを止めた途端に生理痛が再燃することは珍しくありません。なので、私としては、出産前の方には特に漢方薬による治療をお勧めしたいなあと思っています。